モバイル空間統計を用いた地下街周辺の滞留者数等の確認と分析

摘要

今回初めてモバイル空間統計を利用して7つの地下街 周辺の現状を確認·分析した.その結果，滞留人口の点 ではいずれの地下街も、休日は15時頃にピークがあるこ と，横浜，渋谷，新宿，八重洲の地下街周辺では， 朝（6時）と比べて人口が5倍以上に変動することが確認 でき，ピーク時の対応は想像を絶することになると想定 できる.なお，新橋と八重洲地下街周辺は、休日と比べ て平日の人口変化率が約2倍となっている（表-2参照）.また，高齢者人口は，平日·休日ともに13時頃にピー クがあり，総人口に対する高齢者人口の割合を見ると13 時頃だけでなく朝6時ごろも高くなっている.