位相最適化によるメタマテリアル折り紙の創生

摘要

著者らは折紙工学研究の一環として，緩衝材としてハニカムボードに代わる箱入りアッセンブリトラスコアパネル(Box in Assembly Truss Core Panel: BATCP)を開発してきた．BATCP の緩衝材としての優位性については既に詳述しているので割愛する．著者らのATCP は四面体と八面体のハーフから構成されており，これらを箱に詰めて箱を充填する．それぞれの四面体と八面体のハーフの中に，iPS 細胞，血液，ブドウ，イチゴ，卵などを入れる．すなわち，本研究では，BATCP に緩衝材としての役割と運搬箱の両方の役割を持たせることを考える．運搬として，自動車，船，飛行機，を考えている．また，過疎地においては，ドローンで運ぶことを考えている．さて，上述の運搬対象はそれぞれに，極力避けたい周波数帯域がある．そのため，サスペンションを設け，問題となる周波数帯域で伝達特性を低くすることを考える．本報では，一連の研究の方向を示し，第1 報として，BATCP をドローンで運び，当地で落下させたときの傷み具合を見る．