マンジ型振動子を利用したオートパラメトリック励振発電素子

摘要

近年，日本の労働力人口は減少し，企業では生産効率の向上が切望されている．また，高度経済成長期に建造した社会インフラの老朽化に伴い，その検査と修繕が課題となっている．IoT を活用して，これらの問題を解決する試みが日本のみならず世界で盛hになってきている．IoT 化を実現する鍵となるのは，小型，低価格，且つ低消費電力な無線センサノードの開発である．無線センサノードは，対象物の温湿度/加速度/歪み/圧力などの環境情報をデータセンタへ送信する役割を担う．工場や構造物のIoT 化には多くの無線センサノードを至るところへ配備する必要があるため，電源系統への配線は困難である．現在は，小型のバッテリや電池が利用されているが，その寿命は数年と短く，交換に要する労力や費用が課題であった．