GMAW,FCAWにおける拡散性水素畳に及ぼす溶接ワイヤ関連因子の影響

摘要

構造物の大型化に伴った銅材の厚核化·高張力化により，溶接部の低温割れ感受性増大が問題となっている·低温割れは，溶接施工によって発生した高残留応力部に，溶接時に溶接金属に吸収された拡散性水素が長時間かけて集中し，局部的に水素脆化することにより発生する．低温割れの防止技術として一般的に用いられる手法は）予熱·直後熱といった熱管理であるが，これには多大な労力とエネルギーを要する。そこで，溶接材料の拡散性水素量に着目し，これを低減することにより熱管理の緩和を図ることも一般的である．