手書き製図に対応した第三角法の学習支援システムの開発

摘要

図面を正しく読み書きする力を身に付けるには，学習者自らが考えながら図面を作成し適切な講評を受ける演習を繰り返すことが望まれる．著者らは図面に対して指導者が行う講評の一部をコンピュータで代替することによって，指導者と会することなく単独で能動的な学習が行える製図学習支援システムの開発を進めている．しかし，これまでに開発してきたものはCADの使用を前提としているため，製図教育の初期段階で効果的な手書き製図による演習では用いることができなかった．本研究は手書き製図にも適用できるようシステムの構成を見直し，コンピュータ上に仮想の立体を生成することで投影図の間違いを学習する機能のプロトタイプを実装した．