PHEV充電制御による風力連系対策費用削減効果の評価手法

摘要

本研究では，風力発電が大量導入された2030年の北海道地方の単独系統をモデル系統として，出力変動対策のPHEV が系統連系された場合の需給調整への影響を経済負荷配分制御(EDC：Economic-load Dispatching Control）によって評価する．EDCは燃料費などの運用コストが最小となるよう火力発電や水力発電の起動台数や運転出力を制御して需給バランスを一致させる．EDCでは，火力発電機はその起動および系統並列に時間がかかるので，1日前の段階で起動停止の時間帯を計画（UC：Unit Commitment）している．2030年の風力·PHEVの普及規模を想定し，蓄電池の需給調整力を考慮したUCモデルを構築する．