安全に配慮したフォークリフト型自律走行型無人搬送車（NEDO生活支援ロボット実用化プロジェクトによる技術開発）

摘要

近年，製造業における国内空洞化や，今後の少子高齢化に伴う単純労働力の低下への懸念が高まってきている。その解決策の一つとして，労働者の最適配置を目指した物流センタや生産工場の物流の自動化が注目を浴びている。物流·配送センタは，倉庫や製造現場に比べて搬送物が多く，要求される搬送速度や頻度が高いため，搬送作業の自動化が強く望まれているが，対人安全の確保が難しいため自動化が遅れている。そこで，日立プラントテクノロジーおよび日立産機システムが，独立行政法人新エネルギー·産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として，従来の無人搬送車よりも高速であるが，高い安全性を有するフォーク式無人搬送車を開発している。この無人搬送車について説明する。