機械学習による鋼管杭鉄骨柱一体構造物の応力予測

摘要

近年鉄骨造の建物に対して鋼管杭と鉄骨柱を基礎梁を介さずに直接結合する工法（以下，鋼管杭-鉄骨柱一体工法）が用いられ始めている．この工法を用いることで基礎コンクリート工事を省略することができるため，コスト面でのメリットが大きく，工期も短縮することができる．しかし，この工法の解析を行う場合は上部構造と下部構造を一体として地盤も含めた解析モデルを作成する必要があるため，汎用の任意形状立体フレーム解析を行う必要がある．従ってモデル化が煩雑となり，一貫構造解析ソフトウェアを使用する場合に比べて多くの作業時間を要する．このことは鋼管杭-鉄骨柱一体工法を採用するにあたり大きな足かせとなっている．