駆動機器用状態監視システムによる異常検知手法の開発: 異常検知事例および異常原因を区別する手法について

摘要

今回の報告において、以下が示された。①状態監視装置によりエンジンの過給機不具合による異常を検知できた。②過去に発生した加速不良事象で検出したエンジンの異常振動に対し、その原因がエンジンの過給機不具合でないことを区別できた。状態監視装置により、正常時のデータと併せて本報告で示したような異常発生時の振動データを学習データとすることで不具合時の原因を判別できることが示された。これにより、営業走行中に異常が認められた段階で状態監視装置がその不具合原因を特定し、修繕対応の方針を速やかに提示できる可能性が示された。