積極的な自然通風利用のためのシミュレーション検討(第1報）中間期の自然通風利用時のSET評価と人体ェクセルギー評価

摘要

本報（第1報）では、中間期（10月上旬）の日中に自然通風を利用する場合に室内温熱環境や在室者の温熱快適性に及ぼす影響について、対流·放射連成シミュレーションを用いて定量的に評価した。温熱快適性に関しては、 SET*と人体ェクセルギー消費速さの2つの指標を用いて評価したが、人体ェクセルギー消費速さよりもSET*の方が自然通風の効果をやや過大評価する傾向が見られた。ただし、ある程度の速さを持つ自然通風(本報で言えば、流入風速が0.7 m/sの自然通風）を室内に取り入れることができれば、SET*の評価からも人体ェクセルギー消費速さの評価からも快適と判断されることが示された。