自動スライドドア作動時における外気侵入状況の把握(第一報）一重スライドドア開閉時の外気侵入現象の実測とCFD解析

摘要

本報では，スライドドア開閉時の外気侵入状況を把握 することを目的に，一重自動スライドドアの外気侵入状況の実測と実測値を用いたドア作動時のCFD解析を行 つた。結果を以下に示す。実験結果から，ドア面の風速はドアが測定点を通過す る時間によって傾向に差異が生じ，閉動作時にドアが測 定点を通過する直前に最大になることがわかった。また， 内外圧力差が大きいほど外気侵入量が大きくなることが わかった。解析結果から，傾向は概ね一致したため，実 測の差圧を与えることで，スライドドア開閉時の外気侵 入現象の再現が可能であることを確認した。