電力変換器ハードウェアの技術革新によるモータドライブの新展開:高圧大容量主回路技術とその応用

摘要

3 レベル変換器・5 レベル変換器により大容量化し，高調波低減する主回路構成や制御方式の改善等により，産業向けのモータドライブとして広く適用されてきた。装置効率についても半導体素子の低損失化・構造の最適設計による部品点数削減により，効率99%を実現できている。現在，鉄鋼分野では，コンバータとインバータを1 セットとした場合，約250sets 以上出荷しており，Oil & Gas 分野でも30sets 以上出荷している。今後は，半導体素子のSiC 化により，さらなる低損失化・装置の小型化を見込むことができる。また，各国の規格に対応したドライブ装置の開発や，様々な仕様に対するフレキシブルな対応により常に市場の要求に応えられるよう，最適なモータドライブ開発を継続していく。