不確実性下での省エネ改修における意思決定とライフサイクルコスト(LCC)に関する研究

摘要

持続可能な社会の構築の観点からみると、住宅市場はフローからストックへ転換していく傾向が明らかになった。住宅を資産の一つとして長期的に住むことを前提とする場合、、住まい手は居住期間内の修繕や改修が何回もあることを想定し、メンテナンス計画を立てるべきである。メンテナンスに関する意思決定をする際に、異なる工法や製品を選ぶことにより、経年劣化と共に発生する将来の維持コストとの差を知るため、長期的な評価が不可欠である。そのため、現時点において日本では、環境への負荷、住まいの可変性、投資の効用などに焦点をあてた、住宅ライフサイクルコスト(LCC)に関する研究が多い。