まちづくり活動への参加実態高齢期の在宅生活継続を支える住民主体の活動に関する研究その3

摘要

高齢期に安心して地域の中で暮らし続けるためには、地域の実状に応じた柔軟できめ細かな生活支援が求められる。本研究は、高齢者の在宅生活を地域住民の活動がサポートする可能性について考察することを目的としている。研究対象の地域は、歴史的街道を有し、住民主体のまちづくり活動により観光客を誘致し経済効果をもたらしているが、高齢化が顕著で、観光資源である町並み保存のためにも居住の継続が大きな課題となっている。前報告では、住民アンケート調査の結果、日常的な家事や雑事に対する支援要求がみられ、買い物や外出付添、話し相手などはボランティアの利用要求があることが明らかとなった。