PC圧着関節工法による損失制御設計に関する研究(その28 繰り返し荷重を受ける床スラブ付き十字形骨組架構の解析)

摘要

コンクリート系構造物において大地震時の損傷制御を実現する１つの手法として、 PC圧着関節工法が提案されている。これまでに、本工法を用いた試験体に対してPC鋼材の付着特性に着目した履歴モデル1)が提案されており、その有効性が確認されている。本報では平成21年に行った床スラブ付き十字形骨組試験体2)に対して、提案した履歴モデルを適用し、解析を行った結果を示す。なお、解析において梁一般部の非線形性にも着目した。