ルスナワ・マリソにおける共用空間に対する居住者の評価に関する考察インドネシア・マカッサルにおける集合住宅の共用空間の計画に関する研究その2

摘要

インドネシア・マカッサルに建つ低所得者層向け賃貸集合住宅ルスナワの一つ、ルスナワ・マリソは住戸面積が極めて狭小であるため、調理や洗濯等の生活行為の範囲を共用空間に拡張して生活している。これに対して、居住者はどのように評価しているのかを考察する。アンケート調査による居住者評価は、共用空間8エリアの中の6エリアを対象として、そこで展開する生活行為が望ましいか否かを4段階評価で問うものある。それぞれの生活行為に対して、「共用空間の広さ・高さ(寸法)」「利便性」「快適性」「安全性」「共用空間としてのイメージ」「使われ方の妥当性について」「利用頻度」「近隣住民との関係」などの項目について回答をえた。