ルスナワ・マリソにおける共用空間での行為とその領域性に関する考察インドネシア・マカッサルにおける集合住宅の共用空間の計画に関する研究その1

摘要

2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、インドネシアでは1日2ドル未満で暮らす貧困層は1億1743万人と推定され、国民の半数を占めており、国民の居住環境向上を図る方法の一つとして、低所得者向け集合住宅であるルスンが多数供給されている。しかし、これらの集合住宅は面積水準が極めて低く、基本的な住生活を営むうえでは共用空間を利用しなければ成立しがたいのが現状である。