住民の地域との関わりと地域居住への生活態度:持続可能な郊外住宅地居住のための地域居住様式の構築に関する研究その１

摘要

少子高齢化とともに変容する郊外住宅地の持続可能性の問題は大きい。住宅地の街並みや居住環境整備、高齢世帯や子育て世帯への生活支援、防犯・防災など、居住地生活の諸側面において住民の参画や協同、地域との関わりの重要性は増している。実際にまちづくりや地域福祉などに住民の主体的な活動、参画の動きが数多くみられるが、居住地生活の諸側面に住民として関わること、関心を持って生活する態度が普遍的に求められる。本研究は、これまで断片的に取り上げられてきた地域居住生活の諸側面を総合し、「地域居住様式」という統合的概念を設定、その新たな生活様式の構築を考える。