大分県立芸術文化短期大学 音楽ホール棟の音響設計: 建築デザインに組み込まれた拡散形状とその効果

摘要

大分県立芸術文化短期大学は芸術系の美術科・音楽科と人文系の国際総合学科・情報コミュニケーション学科を併設する公立短大で、50 年以上の歴史を有する大学である。2014 年から始まったキャンパス再整備事業では、2020 年度の完成を目指し、様々な施設の新設・建替・改修が行われている。その中のシンボル的な施設である音楽ホール棟は、フルオーケストラの練習も可能な平土間の音楽ホールを中心に、講義室や研究室、練習室等の教育機能、さらにレストラン等の厚生機能を持つ複合施設として、2019 年2 月に完成した。