事務所建物における水使用特性と給水原単位に関する研究(その2)中小規模事務所における衛生器具使用回数の推定と給水原単位の分析

摘要

大ホール等が利用されていない月～金曜日を評価対象日として衛生器具使用回数の中央値を算定した結果、大便器が155 回/日、小便器が93 回/日、給水栓が92回/日であり、在館者数を男性が28 人、女性が29 人、男性の大便器使用回数を1 回/(人・日)と想定した場合、男女ともに約4.3 回/(人・日)と既往研究結果と比べて約1 回/(人・日)多い結果となった。評価建物における給水原単位は、月～金曜日で23.3～60.2L/(人・日)となり、文献値60～100L/(人・日)の最小値以下に相当する値となった。今後は、器具使用回数と給水原単位の関係性を分析する予定である。