医療機関に近接した保険薬局の開設経緯と立地特性都市空間資源としての保険薬局の活用可能性に関する研究 その1

摘要

保険薬局の開設タイプとして示した既存医療機関に近接する院外処方切替型と同時開業する医院開業型が医療機関に近接して特定の薬局が立地する構造的要因であること、両者の立地選定と施設計画には差異があることを明らかにした。さらに、独立型の保険薬局は、戸建住宅と同様の敷地に薬局専用の簡易な建物が設置される傾向があるが、接道条件が重視され立地は良好であることを示した。住宅市街地であっても交通利便性の高い地区や大規模団地周辺に集積がみられ、都市空間資源としての可能性を備えていると言える。