51C 型のデザインの受容公営住宅標準設計51C 型のデザインとその受容・その2

摘要

以下のようにまとめられる。オリジナル51C 型と公団の2D K と比較すると、かなり忠実に特徴を守るが（②③又は①②③）、後の時代に出てきた分譲マンションの2D K とオリジナル51C 型と比較すると、拡大解釈されていることが分かる（②のみが同じ）。　一方、1990 年以降、分譲マンションの2D K はほぼ建設されなくなったが、1970 年代より作られ初めた2L D K または3L D Kが増加してきていることが分かる。これは、日本人の起居様式の変化によってL D K が必要になってきたためであると言える。また、2DK とnLDK は導入目的が、最低限の生活の質保障を目指すものと、余裕空間の創出を目指すものというように異なっていたと考えられる。