健康リスクの予防•健康増進を目指した住宅用空調システムの開発（第1報): 研究概要と快適温度に関する被験者実験

摘要

1) 研究全体における検討ステップを示し、そのステップの一つである被験者実験の一部について報告した。2) 快適時の室温と平均皮虜温に着目した被験者実験を実施した。3) 被験者3名の時の平均皮膚温の平均は、先行研究で導かれた結果（33〜34°C)と一致した。4) どの被験者も最も皮膚温度が高い部位は胸だが、最も低い部位は被験者により異なる結果となった。5) 皮膚温の変化の大きい部位、小さい部位は被験者により異なる結果となつた。6) 今後は被験者数の追加や快適評価の定量化等により上記の研究を深め、使用者の温冷感と皮膚温度に着目した空調機の開発も視野に入れる予定である。