三人称視点の3DCGアクションゲームにおける衝突シーンの感性的な印象を向上する映像表現手法の提案:旋回するカメラワークと透明化する障害物の印象評価

摘要

本稿では，三人称視点の3DCG ゲームで頻繁に生じる場面として，アバタが敵と衝突して吹き飛ばされるシーンに着目し，衝突判定後の演出として，（a）カメラを自動旋回させる，（b）障害物を半透明化させるという映像表現が，3DCGコンテンツの感性的な印象を高める上で有用か明らかにすることを目的とした主観評価実験を行なった．提案手法（a）は映画の撮影技法である想定線（もしくはThe 180-Degree Rule）の概念を，提案手法（b）はゲーム開発の現場で検討されてきた透視の概念を発展させたものである．