数本の不均質なコアを任意に配置した光導波路の結合解析

摘要

本研究では，数本の円形コアを任意に配置して構成した光導波路の結合特性について検討した.具体的には，均質な単一コアを持つ光ファイバ（fiber1)と7本のコアで構成した光ファイバ（fiber2)を結合した導波路（fiber2の中心に配置したコアが均質の場合をCW1,グレーデッド形の場合をCW2と呼ぶ）の特性を検討した.CW1とCW2は，基本的な特性（分散特性および結合長）の解析と光方向性結合器の設計を行った.光方向性結合器として設計したCW1とCW2の結合長を比較検討した結果，CW2の結合長はCW1の結合長の約0.3倍短くなることを示した。本解析では，伝搬距離に対する電力移行特性やPoyntingべクトルの変化についても検討している.