5Gドローン4K空撮リアルタイム映像伝送実証実験

摘要

近年、ドローンに高精細カメラと移動通信端末(UE)を搭載し、人間ではアクセスできない僻地（洋上・山地など）のリモートセンシングや公共安全のためのサーベイランスが注目されつつある。従来技術では、第四世代移動通信(LTE 通信) を用いて、ハイビジョン相当の映像配信を行う商用サービスがあったり、録画であれば4K以上の高精細映像を後から確認したりすることは可能である。しかし、LTE 通信にて4K の映像伝送に難があることは、東京大学とKDDI の共同実験により明らかにされている。現在では、5G の広帯域データ伝送の商用サービスの利活用例として、カメラやライダーなどのセンシング技術の進歩と共に、より高精細な映像伝送によるリモートセンシングをリアルタイムで実現するサービスの可能性が指摘され始めている。しかし、実際に実証を行うためには本稿執筆時（2018 年6 月) 現在、以下のように4 つの課題が存在することがわかっている。