Just-In-Time Modelingを用いたエリア電力需要予測に関する基礎的検討

摘要

本稿では，容易に取得可能な情報のみを用いて簡便にエリア電力需要予測を行うことを目指し，JIT Modelingによる予測手法の開発を行った。過去の電力需要実績や気象予報値である気象予報値と対象エリア電力需要との相関をMICで評価してJIT Modelingの入出力データ構造を決定すると同時に，適切なデータベース分割を施すことで予測精度の改善を図った。今後は，別途開発した簡易的なメリットオーダーモデルでの価格予測に，本稿での提案手法による需要予測値を導入し，予測誤差が価格予測の精度に及ぼす影響等について検討していく予定である。