極超音速領域におけるバルートのテザーの耐熱性に関する研究

摘要

今回の風洞実験においてワイヤーの耐久性には問題がなかった．しかし，ワイヤー表面が変色していたことからワイヤーが熱の影響を受けていることがわかる．通風時間を増やし，更なる実験を行って調べる必要がある．また，予備実験ではワイヤー径が0.36[mm]，0.27[mm]のワイヤーは切れる可能性があると結果では出たが風洞試験では切れることはなかった．この結果の違いとしてよどみ点温度とバーナーでの加熱温度が挙げられる．この問題を解決するため，実験方法を今後さらに考えていく必要がある．また，風洞実験では今回できなかった衝撃波がバルートの内側を通る条件での実験や従来行っている風洞実験に近づけるため，模型を前後方向に固定せずにバルートが風によって動くような条件で風洞実験を行っていく予定である．