複数8Kカメラを用いた高精細VR用高没入感映像制作の一検討

摘要

2018年12月に，従来に比べ高臨場感が得られる高精細なテレビジョンである4K,8K衛星放送が開始された.映像分野では，頭の動きに連動しフレームのない映像を表示し没入感が得られるコンテンツを楽しむことにできるバーチャルリアリティ(VR)によるヘッドマウントデイスレイが市場を拡大してきている.また，通信分野においては，広?域な第5世代移動通信システム(5G)のサービス開始が間もなく予定されており，VR映像配信など様々な使われ方が期待されている.これらの状況を鑑み，次世代の放送サービスのイメージとして，VRの高没入感の特徴を活かし8Kの高解像度を導入した高精細VR映像を検討した.今回，複数の8Kカメラを用いて必要となる高精細VR用映像を制作する実験を行った.その結果12K×4KのVR用広視野映像を制作し一般のHMDで再生表示できることを確認した，将来の高没入感が得られる映像サービスのための課題を議論する.