タップトインダクタにより昇圧比を任意に決定可能な、PHEV用湾曲太陽電池パネルの発電量を向上させる統合型コンバータの実機検証

摘要

ディクソンSCC補償器と昇圧型PWMコンバータを1台に集約しつつ,TIを採用したPHEV用統合型コンバータを提案した。提案回路はTIのWを調整することで任意の昇圧比を実現する。加えて,2つのスィッチを共有しつつ2台のコンバータを1台に統合することで,回路の小型化,低コスト化,システムの簡素化を達成する。定格電力200 Wの7直列サブストリング用試作回路を用いて,1つのサブストリングに15%の短絡電流低下を模擬した補償実験を行った。提案回路を用いることでMPPが1点に収束し8.3%の発電量向上を達成した。