ホールスラスタの研究開発と将来ロードマップ

摘要

静止衛星や月惑星探査機への電気推進の適用は、米国、ヨーロッパ、ならびに日本がしのぎを削る最先端分野である。小惑星探査機「はやぶさ」等で搭載されたイオンエンジンの多くは、l〜3kWの低電力領域で優れた特性を発揮するl)2)が、更なる大電カ領域では、ホールスラスタが不可欠とされている。〜3kWクラスのホールスラスタについては、日本国内では東大6).九大4).岐阜大5)等の各大学と、メーカーでは三菱電気6)ならびにIHI7)での研究開発事例があり、最近ではlOkW以上の大電力動作を目指したスラスタ研究；0、in-space propulsion workshopによって実施されているエラー！参照元が見つかりませh'め。また、JAXAとIHI/IA社では、衛星ならびに探査機用推進系として最も高い需要が見込まれる3〜6kWクラスのホールスラスタの研究開発を実施している。本稿では、これらを適用する開発ならびにミッションロードマップについて議論する。