早期に研究を希望する学生への教育と効果の中間報告

摘要

本学科では、研究室配属前の1年次前期から3年次の前期までの2年半の期間において、希望した研究室で研究をすることができるサークルであるテクノクラブを学科主体で設立し、今年度の後期が始まる時点で3年次生が引退したため、テクノクラブに在籍したことによる成果や影響などについてまとめた。テクノクラブに在籍する学生は、基本的に研究を行いたいと思っている学生であることもあり、研究室配属までに全員1度は学会発表を行うことが出来た。テクノクラブメンバーの学会発表の成果としては現時点で、計5名、在籍期間が6ヶ月から1年4ヶ月で、合計19件(内国際会議1件)を示すことができた。さらに、研究室配属後も研究を頑張り続け、学会発表を行いつつある。これらの結果、彼ら自身も成長できたことが実感できているようであり、アンケート調査が示すように、さらに周囲に対しても良い影響を出しているように見受けられた。まだ2,3年次で専門教育が不十分な中で、しかも短い期間で効果を得ることができる秘訣と見なされることが、今後期待される。テクノクラブについて、未だ良く判っていない学生も多いようであり、テクノクラブに所属した学生からも広報活動をもう少し強化して欲しいとの要望があった。これらを踏まえ、今後の学生へのテクノクラブについての告知の改善と周知を強化する必要があるように思われる。