細霧冷房にナイロンチューブを用いた場合の耐候性に関する研究紫外線による配管の劣化について

摘要

夏期の屋外の暑熱対策として用いられる細霧冷房システムでは、夏に限った使用であるためコスト面から配管に肉厚のナイロンチューブが使用されることがある。樹脂製の材料は一般的に紫外線により劣化することから、本報では人工光源によりナイロンチューブに紫外線を暴露して、その劣化具合を検討した。検討の結果、紫外線によるナイロンチューブの劣化はごく表面的なものであり、チューブの深部までは劣化が進行せず引張強度も初期とさほど遜色なく、今回使用したナイロンチューブは屋外の細霧冷房で10年程度の使用は可能と考えられる。