外皮·躯体と設備·機器の総合エネルギーシミュレーションツール「BEST」の闋発(その166)CGSを利用したデマンドレスポンス対応コントローラの開発

摘要

東日本大震災以降、電力供給を担う電源容量の制約が強く認識され、国が進めている電力システム改革では、我が国全体の電力供給を効果的に行う方策が模索されている。その一手法としてデマンドレスポンス(DR)が期待されている。電力システム改革専門委員会報告書によれば、1.我が国全体の電力供給を効果的に行うためには、デマンドレスポンスやネガワットなど、需要家の取組をその特性を踏まえて市場取弓Iに取り入れることが有効2.スポット市場での取引のみならず、1時間前市場やリアルタイム市場における供給力·供給予備力の確保や、容量市場での取引においても、こうした需要側の取組の導入を最大限進めていくことが適当3.節電や省エネにより生み出される供給余力の活用(ネガワット取引)、需給ひつ迫の状況に応じた電力需要の削減(デマンドレスポンス)などにより企業や個人の力を活用することで、安定供給を確保しつつ、供給コストの低減を実現していく等の記載がある。