機能的MRI撮像のための小動物用機械刺激装置の開発

摘要

本研究では，刺激を行う部分に行動学的な痛みの評価で用いられるフィラメントを使用した小動物用の機械刺激装置を開発した。動力伝達機構として蛇管ロッド式の機構を用いることで，MRI内の強磁場下での動作を実現した。また，製作した機械刺激装置を用いてラットの機能的MRI撮像を行なった。この結果を，従来手法である電気刺激によつて痛みを生じさせた場合の機能的MRI撮像の結果と比較することで，製作した装置による刺激でも痛みの機能的MRI測定が可能であることを確認した。今後は，本研究で開発した機械刺激装置の刺激強度を変更できるという特徴を利用し，様々な強度の機械刺激を行なつた時の脳活動の違ハを機能的MRI撮像によって調べる予定である。