四国地方における中小河川の効率的な河道管理手法の検討

摘要

近年，ゲリラ豪雨や巨大台風の上陸に伴い，水害が頻繁に起こっている.また，今後ゲリラ豪雨の発生などにより，1時間当たり100mmを超える降水量は約2倍に増加し，豪雨日数も現在の平均である年3回程度から年最大10回程度にまで增加すると予測されていることからも被害を防止あるいは軽減するために平常時からの河道や河川管理施設の適切な維持管理が重要となる.藤田らは，九州地方の河川を対象とした地方整備局，国土技術政策総合研究所，学識者，自治体河川管理者からなる九州河道管理研究会の取り組みにっいて報告しており，河道の状況に応じて管理タイプを4つに区分し，河道管理基本シートおよび河川管理読本を連携させた管理スキームを提案するとともに実践している.