建築作業のデータベース構築及び外部端末の応用による危険性検討の試み:足場構築工事を例として

摘要

建設業は労働災害での死亡者数が全産業の３割強を占めている。労働災害の減少には、現場管理者及び作業者がこれから行う作業についての危険性を把握することが有効であるといわれている。本研究では建築作業の動画・静止画データベースを作成する。このデータベースシステム内で危険性の評価を行い、より迅速に作業者が必要な情報を得られる端末を通って現場の安全管理に有効な方法を作り上げる事を目的とする。また、工事現場はWi-Fiなどのネットワーク環境が整備されてるとは言いがたいので、カバーされているエリアの広い携帯電話のネットワーク電波を利用したデータベースになるよう、アプリケーションの開発を行う。そのモデルとして今回は建設業の労働災害の割合が高い足場組立及び解体の作業状況を例とし、作成することとする。