拘束条件下における膨張コンクリートの力学特性および膨張挙動に関する実験その2. 膨張挙動

摘要

前報に引き続き、本報では膨張挙動について解析を行い、膨張材添加量および拘束力の変化が膨張ひずみに与える影響を明確にすることを目指した。コンクリートの膨張挙動に影響する要因として、膨張材の添加量と拘束型枠による拘束力の２つを取り上げた。水準は前報の表-1と同様とした。自由膨張ひずみの測定結果を図-1に示す。無拘束供試体は、材齢1日で脱型後に供試体表面にゲージを貼ったので、材齢1日までのひずみが測定されていない。そのため、文献1)を参考に、Ex10に100μ、Ex20に150μ、Ex30に230μ、Ex40に300μの初期のひずみをそれぞれ加えて補正した。 Ex0の無拘束供試体において、材齢27日の横縦方向のひずみは各々140μおよび100μでほぼ同程度であるのに対して、Ex10~Ex40の横方向膨張ひずみが縦方向の2.2倍~3倍近い値を示した。