丹下健三作品におけるル•コルビュジェのモデュロールの受容と展開に関する考察

摘要

丹下健三（1913-2005）はル•コルビュジェ（1887-1965）に影響を受けたと指摘され、ル•コルビュジェのモデュロール(以下LCM)を日本人の体格向けに改めたものを提案した。これを丹下モデュロール（以下TM）と呼ぶ。丹下はTMにほとhど言及しないが系列寸法にはLCMに影響を受けていたと思われる部分が多く見られる。丹下は広島平和会館についてLCMを参考にしたと述べているが、その後の111についてLCMとの関係性を明らかにしていない。