鉄筋の継手不良がRC部材の構造性能に及ぼす影響に関する実験的研究(その6 シアスパン比３の試験体の主筋歪分布測定試験概要及び試験結果)

摘要

既報1)において、引張強度が母材の半分程度の継手不良を有する、シアスパン比2のRC梁の繰り返し曲げせh断試験を行い、主筋のひずみ分布を調べた結果、継手部の変形量と材端変形角との関係を説明しうる継手破断モデルが考案された。そこで、本研究では既往研究の仮説の妥当性を示すために、シアスパン比を３として、継手位置を変化させた２体の試験体の主筋のひずみ分布を調べることで、健全鉄筋と有継手鉄筋との間の応力の伝達を確認し、継手破断モデルを検証する。