三条通りの景観デザイン評価と街路空間の多様性:街路空間における景観デザインの分析と評価（その3）

摘要

本稿では、三条通りの近景建物群(近景)、街路空間の見通し(遠景)について評価実験を行い、個々の建物の集合である街路空間の景観デザインの分析を行う。また、(その1)、(その2)で三条通りの景観は様々な要素の混在によって形成されていることを述べた。個々の要素について町ごとの多様性を比較し、歩行するにつれて変化する三条通りの景観について考察を行う。まず近景・遠景の景観写真に対してレパートリーグリッド発展手法1)を用い、街路空間の属性とイメージ言語2)を抽出した。それを基に評価項目を決定し（Table1）、アンケートを作成した。設定した評価尺度は以下の10項目である。また、アンケートは-3から3の7段階とした。