ネットワーク解析を用いた生活圏の施設アクセシビリティ評価:集約型都市構想計画に基づく熊本市の都市マスタープラン策定に関する研究

摘要

今日、日本においても少子高齢化、モータリゼーションの進展を背景とした市街地の拡大や中心市街地の空洞化、温室効果ガス排出等が問題視されている。また熊本市では、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業によって予想される都市間競争の激化や政令指定都市移行を見据えた新しい熊本をつくる取り組みとして、「自家用車に頼らなくても暮らせるコンパクトなまち」を将来像とする、第2次都市マスタープランが策定された。その中では、複数の生活圏による生活多核連携型の集約型都市というコンパクトシティの一手法を想定している。現在、市内諸地域の特性を考慮し、全市的視点からの基本方針を反映した地域版の計画を策定中である。