再生可能エネルギー利用のための水循環·分散型ヒートポンプシステムの開発(第10報）冬期運転試験及び実測による暖房運転性能評価

摘要

本報では、冬期運転試験と各機器及びシステム全体の性能評価を行った。その結果から、以下の知見を得た。1) FHHPは暖房期間中においてCOPが11.5程度の安定な運転が実現した。2) SSHP集熱運転の性能は、主に日射量と外気温に応じて大きく変化することを確認できた。3) SSHPがシステム全体のCOPの向上及び地中温度回復に大きく寄与するため、運転方法の調整によるシステム全体の能改善の余地があると考えられる。今後は中間期及び夏期の運転試験、性能評価を行う。また、システム全体性能を向上させるために、より高効率な運転方法を検討していく予定である。