蓄熱空調システムの最適制御の大学施設における実践研究 第2報: 蓄熱最適制御システムのハードウェアと負荷予測の性能検証 (大学施設のトータルビルコミッショニングの実践研究 第14報)

摘要

本報では、前報において概要を説明した大学施設での蓄熱空調システムへ最適化制御を導入する為に設置したハードウェアについてと、最適化制御(OPC)で用いる熱負荷予測計算について報告する。本プロジェクトでは、オープンプロトコルであるBACnetのデータを利用して、蓄熱システムの最適制御を行うためのインターフェースとしてSCADA(監視制御シスアム：Supervisory Control And Data Acquisition)を用いた。SCADAは、産業制御システムの一種であり、計装用のプロセス制御及びシステム監視をパソコン上で構築するためのツールである。SCADAはシステム構築のために作られた経緯があるが、近年、ビルや空調設備、製造ラインなどの多くのシステムが汎用化の動きの中で採用されるようになってきている。