外皮・躯体と設備·機器の総合エネルギーシミュレーションツール「BEST」の開発(その238)最近の開発状況と住宅の夏期・冬期過酷環境の評価

摘要

BEST省エネルギー基準対応ツールが、国交大臣が認める計算法をもつプログラムと位置付けられ、省エネ法の誘導基準のみならず省エネ適判の申請や審査に利用できることが正式に発表された。これにより、BEST設計ツールを利用して省エネルギー計画・設計を行い、これと互換性のあるBEST省エネ基準対応ツールにより申請書類を簡単に作成可能となり、さらには専門版にインポートして詳細な運用解析にも利用できる。BESTの実用性が飛躍的に向上したといえる。本報では、まず、最近1年間の開発状況を報告するとともに、既報(その221)に続き、住宅に発生する恐れのある過酷な熱環境の推定と改善策の効果について評価した結果も報告する。