ロンドンのシティにおける廃墟となった教会のオーブンスペース化について クライスト·チャーチを例として

摘要

ロンドンのシティにおいては、1666年のロンドン大火後、レン(Christopher Wren ,1632-1723)やホークスムア(Nicholas Hawksmoor ,1661-1736らによって数多くの教区教会が建設されたが、19世紀になると、定住人口の減少から閉鎖される教会が相次いだ。1919年には19もの教会がすべてを取り壊すか、塔のみを残して取り壊すことが提案された。けれども、第二次世界大戦による戦災は、ある意味で人々にシティの教区教会の価値を再認識させた。戦後、1946年に提出されたロンドン主教付き委員会のレポートでは、被災した教会のほとhどを戦災前の形に復原し、教会または関連施設として使いつづけることが提案されたのである。