隆徳殿の原寸図について 阮朗·太廟·隆徳殿の修復計画(その12)

摘要

ヴィエトナムにおける建造物の修理において、これまで原寸図を描くことはなかった。したがってこれまでの修理は、経年による腐朽·破損部分の復旧を目的としたものであったといっても過言ではない。しかし今回の修理では、当初の寸法·形状にできる限り復原するという目的から、建造物を解体前および解体中に実測調査し、実測寸法の分析を試みることによって復原設計寸法を算出した。この復原寸法をもとに原寸図を描いた。