住教育的効果としての居住観と居住行動ユーコート第二世代の居住観と居住行動に関する研

摘要

本稿は、日常生活を通し自ずと行われる住教育的効果に着目し、実際に良好とされる集住環境で子ども時代を過ごした成人の住環境への主体性を明らかにし、これからの集住環境を創造する主体性育みの可能性を考察するものである。前稿では、A:オリジナルな住戸デザイン(以下、住戸デザイン)、B:身近に触れ合える自然環境(以下、自然環境)、C:支えあいのある近隣交流(以下、近隣交流)、D:創造的な住環境の共同運営(以下、共同運営)の4側面を特徴とするコーポラティブ住宅「ユーコート」(以下、UC)で育った,入居当時小学校6年生以下だった世代(以下、第二世代)17名の居住観(住居のみならず、個人の生活圏までも含む居住行為全般にわたる認識)を明らかにし、類型化を試みた。