公共図書館における指定管理者制度の導入実態

摘要

本稿では次のことが明らかになった。①2006年11月現在では、指定管理者制度を既に導入または導入が決定している公共図書館は全体の1割弱であり、8割は直営のままである。②指定管理者としては、公社・財団が最も多く、次いで民間企業、NPOの順である。業務範囲としては、運営・管理の両者が約7割である。③制度導入以前から存在していた団体が指定管理者になる割合が8割であるが、制度を契機に設立された団体の約7割はNPOである。