インターネット建築相談の現状からみる住情報提供のあり方に関する研究: その1　戸建住宅に関する建築前の相談データからの考察

摘要

生活者が安心して住まいづくりをするためには正確な住情報の提供が必要であり、現在情報提供の体制は整いつつある。しかし、一方で、住宅リフォーム·紛争処理支援センターに寄せられる住宅建築に関する相談はさらに増加傾向にある。そこで本研究では、インターネットによる無料相談窓ロを提供している「建築よろず相談」の蓄積データの分析により、建築相談の現状を把握し今後の生活者·消費者に対する教育および情報提供のあり方を探っていくことを目的とする。尚、「建築よろず相談」とはインターネット無料相談を行っているボランティア組織であり、相談に回答するのは、設計·工事監理を専業とする建築設計事務所の建築家、構造家、設備家および賛同弁護士による建築家ネットワークである。